即日融資可能なキャッシングなどに適用される貸金業法とは?
消費者金融はもちろん、クレジットカードのキャッシング部分は貸金業法の適用を受けています。最初に制定されたのは1983年ですが、これは主に規制がメインの法律でした。
それまで消費者金融業界は、かなり野放しになっているような状態だったので、夜中にまで厳しい取り立てが入ったり、多重債務者にまで貸し出しをしたりと社会問題にもなるような状況でした。
サラ金三悪などと言われていましたね。1.高金利 2.過酷な取り立て 3.過剰融資の3つです。このころの悪いイメージがあるので、全く業界が変わった今でも消費者金融に悪いイメージを持つ人がいりのでしょうね。
その後何度か改正を繰り返され、2006年度にはそれまでで最大の改正貸金業法が施行されました。これによって今と同じように過剰貸付も禁止になりましたし、金利も適正化になりました。
またいわゆる闇金と言われる違法業者を厳しく取り締まるようにもなりました。実際に一時期に比べると、こういった業者は現在では激減しています。
金利の適正化ではグレーゾーン金利問題で訴訟が多発し、業界でも倒産したり吸収合併される業者が多発しましたが、今では落ち着いてきています。
ただ今までノウハウがなかったメガバンク系が大手消費者金融を取り込んだことで、一番得をしたのは銀行ということになります。国が銀行に便宜をはかったようなところはありますね。
この貸金業法の改正の目玉は、総量規制と言われるものです。これは即日融資可能なキャッシング業者にも適用されますが、キャッシング利用者の借入額の合計が年収の3分の1位内という規制です。
これにより正規業者においては、過剰貸付や多重債務者の問題は解消されました。返済できる範囲内の貸付しかできなくなったので、自己破産レベルまで行かないようになっているのです。
ただ今でも闇金は残っているので、そちらに流れてしまっては意味がありません。さらに厳しい違法業者への取り締まりが求められるところです。
金利もまだまだ高めなので、こちらも改正が必要でしょうね。今のままだと返済しても元本が減っていかに利用者は多いと思います。さらに貸金業法も改正していくと思うので、今後に期待したいですね。
個人的には総量規制も厳しすぎると思います。一律に年収の3分の1と言っても、まだ余裕もある人もいますし本来なら個人の信用と消費者金融側の審査に任せていけば問題ないと思っています。
ここまで国が介入していくと、個人で金銭管理ができない層をふやしてしまうだけです。大人になっても親にお金を管理されているようなものだと思います。
次の改正では、総量規制の改正をしていって欲しいですね。